お客様自身による電池交換失敗で、こちらの心が痛かった件
- 岩手時計店・店主
- 3月13日
- 読了時間: 2分
更新日:20 時間前
本日はご年輩のお客様が来店されました。
「自分で電池交換をやったが、その時に針が重なって曲がった」
との事。
耳に補聴器、目は白内障気味。
年齢的に80代に見えました。
次に時計を見ると、リューズは浮き上がって収まらない状況。
秒針と長針がブーメランの様にぐんにゃり曲がっています。
「ここまで曲がれば直せません。部品交換しないと駄目ですね。だいぶ古い時計の様にみえますがメーカーが部品を持っているかどうか聞いてみないと分かりません。こちらのメーカーですと部品交換と分解掃除で恐らく10万円前後になりますでしょうか。」
「この時計を40年使いました。それじゃダメだね。時計屋さんがなくなったから自分でやったのに」を何回も何回も連呼。
何とか安く直してくれみたいな独り言を語ってくるのですが、
ここまで来たらむりです。こちらも同じ事しか言えません。
「ここまで来たら直せません。メーカーに送って部品交換するだけです。
聞いてみないと分かりませんが10万円前後はするかもしれません。」
とこちらも同じ内容を繰り返し伝えたところ、
名残惜しそうに帰って行かれました。
最近、自分で電池交換をされ、
壊してもって来られる人が多くなりました。
今回は古い時計でしたが、
最近の時計は目立つように時計をワザと大きくしたり、
裏ブタは梅干しのタネより小さな蓋にしたり、
素材をケチった陳腐なつくりだったり、
竹や木の天然素材だったり、
デザイン優先でガラスやケースも不必要なカーブを付けてみたり、
売ったら終わりのメンテナンス無視の設計が増えた様に見えます。
30年近く時計を触ってきましたが、
おかげで電池交換も年々難しくなっているなと思います。
壊れたら諦める覚悟で電池交換の挑戦はいいと思います。
電池交換を失敗し壊して持ってくるのは、
止めて欲しいなと思います。
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