今回は出来なかった修理を上げたいと思います。 先日、「ダニエルウエリントンの針が外れたので取り付けてほしい」
との御依頼を賜りました。
見た感じでは出来るのかな。 と思いお預かりしましたが、
蓋を開けたら特殊構造で、 ムーブメントが取り外せないタイプで驚いてしまいました。
直す事を前提にしていない作りのようで、
ガラスを壊して取り付けるしか方法がなく(他の方法があるかもしれませんが)、 この場合は、
①同じガラスを手に入れれない。 ②ガラスを割る際に破片が文字盤など時計を傷つけてしまう。 ので修理不可でした。
製造メーカーに聞いてみましたが、修理はやるらしいのですが、
買うぐらいの修理代がかかるようで、お客様に伝えるとキャンセルになりました。
最近は、デザイン優先の時計が多くなり、 修理には向かなくなった時計が多くなってきたな。と思います。 20年近く電池交換して思う事は、 やはりSEIKO、シチズンはアフターまで、
考えて作られているなと思います。
出来るだけ修理対応したいと思いますが、
時には出来ない修理もある事を御理解頂ければと思います。
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