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岩手時計店・店主

出来ない修理Vol13

更新日:3月4日

「北上から来たのですが…」と来店。

メールで事前問い合わせがあったのですが、

「バンドが外れない」との事。


(こういう時は直観的に何かあるなと思います。)


バンドが外れないとの事ですが、確かに外れません。


弓菅カバーの隙間から粉っぽいものが塊になりびっしりと固形化したものが、のぞいております。


本来、弓菅カバーは簡単に取れるのですが取れません。(ここがミソ)


「これは取れませんが、バンドは問題なくこのまま使えますので、このまま使えば宜しいのでは」とご提案したのですが、


「(ごにょごにょ)‥‥バンドを交換したくてどうしても外したい。」

との事。


「これを外して、いったい何がされたいのですか?社外品でのバンド交換ですか?そんなことをされて意味がございますか?」と、もう一声聞いてみたかったのですが・・・

何かご都合があるのでしょう。そこまではお伺いしませんでしたが。


「うちはできませんので、メーカーに送付しますね。」


結果は、


「メーカーも外すのは無理で弓菅カバーを壊さないと取れない。弓菅とバネ棒交換ですが、OHもして頂きます。」


弓菅カバーを壊すのは当店でもできますが、部品を持っているのはメーカーだけですので、

メーカーでないと修理はできません。やはりメーカーは強いなと思います。


国外メーカー修理に疑問がある所は、


「バンド(外装)修理希望なのに、OH(内装)もしなきゃ受付けない」という対応。


確かに年代物でOHをした方がいいのは分かりますが、

内装修理もしないと外装修理をしないというのは腑に落ちません。

それを選択するのは購入者様の方ではないのかと思います。

「内装修理をした方が宜しいですが、今回はどうなされますか。」というのが、

宜しいのではと思います。


メーカーの回答をお客様に伝えたところ、

その金額をクレジット一回払いは無理との事でキャンセルになりました。


ご来店時からの想像通りの結果で終了でした。

受付の段階で結果は予想していたのですが、

ここまで付き合う事に意味があるのかなと思っております。


ブログ読者のお客様にお伝えしたい事は、


「外装修理はメーカーお願いになる」のですが、


外装修理なのに「内装修理も抱き合わせ」になることがほぼ確定です。


メーカー修理時のお見積りはお出し致しますが10万以上確定です。

10万以上修理費を出したくない場合は、諦める事になりますので、

宜しくお願いいたします。






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