本日はバンド交換のお話です。
お客様がバンドが外れたとの事。
外れたというより、ピンが埋まったままボッキり折れてます。
折れた場所を見ると力任せで折れたというより、
腐食が激しいので汗水が長期間ついて折れたようにお見受けします。
「直せない」とお伝えしましたところ、
「何とか直してくれ」とのことでした。
時計のデザインを見ると10年前ではないでしょうか。
この段階で苦しい案件だとわかります。
よくよく見ると、ブラックバンドの間にシルバーバンドの駒が。
しかも割れて片側に酔っています。
こういう修理をしたという事は、
2年前も何とかしてくれと言われて、
シルバーの駒を加工して入れ込んだと思います。
お世辞にもきちんと直したわけでもないのですが、
ただただ必死さが伝わる修理に、
自分の修理を思わずほめてあげたいと思いました。
その日の夕方にメーカー問い合わせをしたら、
部品対応完了品との事でお断りされました。
恐らく2年前も同じようにメーカーに聞いて、
他社の駒で対応したんだろうなと思います。
今回は、バンビというバンド専門メーカーのブラックメタルバンドを購入して頂きました。
24㎜のバンドに25㎜のフィット管を使う取り付けです。
10年に1回あるかどうかのサイズですね。
今回も何とか直って良かったなと思います。
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